脳神経7: 顔面神経麻痺

顔面神経(脳神経7)

大脳皮質から顔面神経核へ向かう経路は,上位運動ニューロンにあたる(皮質核路). 顔面神経核(橋)から出る神経は,下位運動ニューロンである.

顔面神経核には,「上部(前頭筋・眼輪筋など)には両側の大脳皮質から入力する」「下部(口輪筋・頬筋など)には主に対側の大脳皮質から入力する」という特徴がある.

そのため,上位運動ニューロン障害では反対側の下顔面に麻痺が生じるが,額のしわ寄せや閉眼は比較的保たれる.一方,下位運動ニューロン障害では,同側の顔面全体に麻痺が生じる.

上位運動ニューロン障害(中枢性顔面神経麻痺)


両側性の支配片側性の支配があることに注意!

脳梗塞などで一側の皮質核路が障害された場合,反対側の額のしわ寄せは可能,閉眼は比較的保たれるが,下顔面(口角周囲)は麻痺する.これは上顔面が両側支配を受けているためである.

下位運動ニューロン障害(末梢性顔面神経麻痺)

ベル麻痺やハント症候群では、顔面神経核または顔面神経の末梢部が障害されるため、額のしわ寄せができない、閉眼が困難、口角下垂がみられる。すなわち、障害側の顔面全体に麻痺が生じる。

ベル麻痺:特発性末梢性顔面神経麻痺
ハント症候群:帯状疱疹ウイルスによる顔面神経麻痺


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