理学療法士国家試験に出る|外側皮質脊髄路(錐体路)

錐体路

錐体路には,外側皮質脊髄路前皮質脊髄路皮質核路が含まれる.

経路主な役割交叉
外側皮質脊髄路四肢の随意運動延髄錐体で 約90% 交叉
前皮質脊髄路体幹筋の随意運動・錐体路で交叉しない約10%
・多くは 脊髄レベルで交叉
皮質核路脳神経(Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ・Ⅺ・Ⅻ)の随意運動両側性と対側性がある

外側皮質脊髄路

外側皮質脊髄路は,大脳皮質から脊髄へ下行し,主に四肢遠位筋の精緻な随意運動を担う.また,脊髄反射を抑制しているため,その障害では腱反射亢進や痙縮がみられる.

国家試験で確認しておくべき伝導路の通過点

1, 2, 3

① 大脳皮質、一次運動野、中心前回
② 内包後脚
③ 大脳脚

4, 5, 6

④ 橋(縦束)
⑤ 延髄錐体【錐体交叉】→約90%が交叉 → 外側皮質脊髄路へ (非交叉の約10% は 前皮質脊髄路へ)
⑥ 錐体交叉

7, 8, 9

⑦ 側索の外側皮質脊髄路
⑧ 脊髄の前角細胞でシナプス結合
⑨ α(アルファ)運動ニューロン、末梢神経、下位運動ニューロン

上位運動ニューロン障害

錐体路のうち、筋を支配する脊髄前角細胞より上位に位置する経路(一次運動野~脊髄前角)が上位運動ニューロンに相当する.この経路が障害されると、腱反射亢進、病的反射陽性(Babinski反射など)、表在反射の低下または消失、痙縮などの上位運動ニューロン徴候が出現する.なお、これらの徴候を「錐体路徴候」と記載しているテキストもあるが、厳密には「上位運動ニューロン徴候」と表現するのが適切である.

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